ほっしゃんのヒーロー(療育)では、いつも最後に、今日何をしたかなど動画付きで説明してくださいます。
昨日の報告のひとつが、ほっしゃんがお友達Aくんとおもちゃの取り合いになったという話。
まぁ3歳児ですから、おもちゃの取り合いは日常茶飯事。
ヒーローでは、「貸してあげなさい」とか「譲れるようになりましょう」なんてことは絶対言われない。「順番にしようね!」なんてことも言われない。
最初、その方針を聞いた時は、「え?それで喧嘩解決するの?」と思ったし、「そんな対応してたら、一生おもちゃ譲れへん子になってしまうんじゃないの?」と思いました。
でもヒーローの先生たちは、そういう質問が何度きても、一切ぶれずに、それでいいんだと、下記のことを教えてくださいました。
こどもの発達段階を見た時に、まず最初に通過するのは、「僕は、〜だ!〜がほしいんだ!〜がしたいんだ!〜は嫌だ!」と自分の思いを持つこと。それを発信すること。そして、ここからが大事!それを受け止められること。
自分の思い・意志を発信して、それをいっぱいいっぱい受け止められた時、子どもたちは、心から安心でき、次の発達段階へと進んでいきます。
次の段階では、他者の存在を意識し始め、他者の行動を模倣したり、自分の行動を選択したりしていけるようになっていきます。
だから、ヒーローでは、子どもがまだおもちゃを譲れず、「僕はこれが使いたいんだ!貸したくないんだ!」って言ってる時は、人間の自我形成において大事な大事なことをやってるんだと、全力で受け止めてくださるのです。それを否定されず、貸しなさいともいわれず、先生たちの上手な導きで、譲れない子も譲ってもらえない子も別の遊びなどで気を紛らわしてもらって、なんか知らん間に楽しく過ごせるようになっているのです。
今日のほっしゃんは、譲れない側だったそうですが、ほっしゃんの表情に初めて葛藤が見られたとおっしゃっていました。「貸した方がいいんやんな。お友達泣いてるな。どうしよかな。でも貸したくないよー」という葛藤が顔にあらわれていて、先生は成長したなぁと泣けたそうです。なんとあたたかい先生たち…。
で、ほっしゃんが言ったそうです。「10になったらかわる!」って。先生たちは意味が分からず見守ってると、ほっしゃんが10をカウントし始めたそうです。あっという間に10になって、先生たちは「えー、10になっちゃった。ほっしゃんどうするんやろう…」と静かに見守ってたそうです。
そしたら、ほっしゃん、葛藤の表情を浮かべてしばらく悩み…その後、
「11、12、13…」と数え続けたそうです。
ズコーーー!!!笑笑
貸してあげんかったんかい!笑
ま、最近100まで数えれるようになったもんね!…ってそういう問題じゃない。
ほっしゃんは、最初の発達段階をもっともっと経験したらいいってことですね!
で、先生たちもズッコケながら、上手に2人の気を紛らわし、その後は喧嘩が収束したそうです。
帰宅してから、ほっしゃんに聞いてみました。
「今日はヒーローで何したの?楽しかった?」
「楽しかったーーー!あれして、これして…。あ、喧嘩もした。ほっしゃんがおもちゃ貸したくないーっていって、お友達が泣いてた。でも貸したくなかった。10数えた。でもほっしゃん貸したくない!って言った。」
衝撃。そんなこと報告できるようになったんや!しかも、先生の話と合ってる。葛藤したことも感動だし、こんなこと報告できることも感動だし。出来事をちゃんと報告してるほっしゃんみて泣けました。
私「そっか、貸したくなかったけど貸そうかなーって考えたんやなぁ。どうしよっかなぁって一生懸命考えたんやなぁ。」
ほっしゃん「うん、貸すの嫌だ!って言ったから、女の子泣いてたよ。」
えっ…?喧嘩した相手、男の子ですけど…。
確かに微妙に微妙にロン毛めの男の子。
そこはまだ判断つかんかー!笑笑笑
ほっしゃんの急成長にうるうるしかけてたけど、一瞬で涙どっかいきました。
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めちゃくちゃ良い療育いってるよな。なんかその療育が地域の療育であったこと、母親が療育の日は休みを取れる勤務体系だったこと。なんかすべて神様の導きやとしか思えへんわ。ほっしゃんもめちゃくちゃ成長してるやんな。 なんか自分の育児反省やわ。私の強権政治で「かわっりー!!!おらーーー!」みたいな母からの威嚇だけで子供をねじ曲げできてるのではないかと。。今日から反省してみます。