ほっしゃんはアトピー持ちです。
めちゃくちゃひどくはないけれど、膝は肘の内側は赤かったり、体のいろんなところに掻いたあとがあります。風邪をひいたりしたら、一気に皮膚の状態が悪くなります。
何が正解かわからないアトピーとの闘い。
私は兄が重度のアトピーだったので、その苦しさ、その悩み、少しだけ知っています。
ほっしゃんのアトピーがよくなるように、体に良いもの食べて欲しいなぁ…良質なタンパク質とって欲しいなぁ…とずっとずっと思っています。
が…超偏食王とほっしゃん。卵も食べなければ、納豆も豆腐も無理。お味噌汁も飲まない。牛乳も、ヨーグルトもダメ。
体に良いものを!なんて求めるのはもう無理やんな…。
いや、でもここで諦めたらあかんよな…。だって私、母やもんな…。
いやいや、でも普通に食べてくれる子ちゃうしな…。
でもそれでもあきらめないのが母やんな…。
みたいな地獄のループを度々めぐる私でした。
でもある時から、偏食に対する考え方、方向性が見え、一気に楽になりました。
偏食であることを心から受け入れること。
一口だけでいいよと勧められることが、本人には苦しいということを理解すること。
諦めないけれど、今日の食事や明日や明後日をゴールにしないこと。
同じ具材でも、切り方を変えても食べれれば、それは「広がった」ととらえること。
同じ具材でも、だしをほんのり変えてみて、それでも食べれれば、それは「広がった」ととらえること。
などなど…。
そんなほっしゃんですが、最近少しだけ新しい食材に挑戦することが増えてきていました。
「挑戦してみる(舌先でペロッとなめてみる)」から「食べる」までには、めちゃくちゃいろんなプロセスがあり、ざらに一年とかかかるんですけどね (笑)
それでも「挑戦しよう」と思っただけで、泣けるほどの喜びです。
つい数日前にすごいことが起こりました。
いつものように、お味噌汁が食卓にありました。その日の具は、お豆腐としめじとえのき。ほっしゃん以外の家族は全員食べていました。

ふと、何を思ったか、私がほっしゃんに聞きました。
「ほっしゃん、お味噌汁のお豆腐食べる?汁なしで、お豆腐だけ食べてみる?お豆腐は体にいいから、かゆいかゆいのもなくなっていくと思うよ」
するとほっしゃん、しばらく豆腐をガン見した後、ペロッ。
ほっしゃん「あ、おいしい」
私「おいしいやろ?!食べていいよ!めっちゃ体にいいよ!
ほっしゃん、パクッ。
私絶叫。「ほっしゃ~~ん、すごいや~ん。お豆腐はめっちゃ体にいいんやで~。食べれてよかったな~。」
そんな私を見て、ほっしゃん
「マミー、泣きそう?」
私「うんうん。泣きそう泣きそう。」←ほんまに泣きそうでした。
そしたらほっしゃん超どやがおで言いました。
「ほっしゃん、最近めっちゃくちゃ食べれるもん、増えてきてるよな~~~」
「ほんまやな~!!!」
いや、めっちゃ増えてはないけれど、その発言を聞いて、自分は周り比べたら全然食べれないことをわかっていて、でも最近頑張って少しずつ食べれるものが増えてきたことが嬉しいんやなってわかりました。
ほっしゃん「ちょっとそのきのこ(しめじ)も食べてみるわ。(ぱくっ)あ、おいしい。マミー泣きそう?」
いや、その毎回泣くの求めるのやめてくれます?(笑)
でもね、本当に本当に本当に本当に嬉しい変化でした。
お豆腐やお味噌汁が少しでも食べれるって、めちゃくちゃ体にいいじゃないですか。
めちゃくちゃうれしくて。
ほっしゃん「また、お豆腐としめじのお味噌汁作ってな~」
こんな日が来るんだな…とじーんと来ました。
翌朝、早速、お味噌汁を作りだしました。
「マミー…今日はいらん」
そらそうやんねー。そんな連続でいらんよねー。
三日後の夜、同じお味噌汁を出しました。
「マミー、今日はいらんわ」
・・・。
知ってるよ知ってるよ。そんなそんな一筋縄ではいかないこと。
もちろん一回おいしいおいしいって言って食べたからって、もう一回食べるなんて
期待するほど、マミーは馬鹿じゃないよ…(涙。私のばかばかばかー!!!)
でもね、これは悲しい話ではありません。嬉しい嬉しい、ほんとに嬉しすぎるお話でした。
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実に示唆深く面白いお話です。