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  • JaporiMama

コロナ禍での渡航報告

更新日:2021年4月30日

旦那は昨日ニュージーランドから帰ってきました。(そう!私33日もワンオペだったんです!←しつこくアピール)


このコロナ禍に旦那が海外に行くと言ったら、いろんな人に、「え?今行けんの?」と尋ねられました。


私は日本⇔ニュージーランドのことしか知らないので、他の国へ行くことを考えている方はご自身でお調べください。


NZ政府は厳しい入国制限を設けているため、日本人は永住権取得者とか一部の人をのぞいて、そもそも行けません。旦那はNZ人なので行けました。


まずNZへ向かう飛行機に乗るためには、出発前72時間以内に実施したPCR検査陰性証明書を提出しなければなりません。旦那は、当日空港へ早めに行って、空港で検査を受ける予約をしていました。(という状況は、私はこの時点では知りませんでした。)


当日、いつも通り、出発直前にパッキングをしているダンナ。確か成田を18:30に出る飛行機でした。だから逆算して12時くらいに家を出るんやろな~と思っていた私。


11:30頃だったかなあ?パッキングが終わり、これから長期間会えないので、夫とソファに座って一息つこうとした時。旦那がポツリ。


夫「今日、PCR検査受けなあかんから、15時までに成田にいかなあかんねん。」


私(たぶん心臓一回飛び出た)「え?じゃなんで今ここにいんの?!!!!」


夫「え?まにあわへん?」


私「全然まにあわへん!」


でそこからは記憶にないくらいのスピード感で、子どもたちと一緒に夫を駅まで送りに行きました。(←この時点では、まだあんまり事情を分かっていない私は、事の深刻さに気付いてなかった。)


その後、夫からメール。

「まにあわへん…。PCR検査の結果が出るまでに数時間かかる。それないとチェックインできひんから…やばい…」

「は?!!!なんでそんな大事なこと私にいわへんの?!!!」


常々、時間に超超超ルーズなマオリ人。時間的区切りはほぼなく、昼か夜かくらいの区切りしかない人たち。6時に待ち合わそう!といって、10時に現れても、誰ひとりそのことに怒ることもなく、そもそも時間が遅れていることが話題に上らない人たち。

だからだからだから!こういう大事な時間管理は私の役割なのに、なぜかなぜかこの時だけ旦那が私に何もいわず、自己管理していました。


で、こちらは心配しても仕方がないので、ワンオペ育児を必死でやってました。晩御飯を子どもたちに食べさせている頃。つまり18:30のフライトなのに、18時頃です。旦那からの電話。電話出た瞬間、冗談言ったら殺される緊張感を察しました。


夫「もうほんまに乗れへんかもしれん。空港ついて猛ダッシュで検査のところ行ったのに、“もう間に合わないので諦めてください”って言ってきよった!!!★※★※(←普段旦那は使わない汚い言葉を使ってたので相当イライラしていたようです。)そこにいるスタッフ全員が、だめだめしかいわへん!ダメ元でいいから、とっとと検査しろ!!!!って言ってるのに、だらだら間に合わないとかいってきよってほんまにうっとしいわ!あそこで何分ロスしたか!!!!!で、とりあえず激怒して検査してもらって今結果待ち。もうチェックインカウンターの電気もきれて、飛行機が俺を待ってる状態。また電話する!!!」


えっと・・・100%あなたが悪いんですよね?

なんて言ったら、まじで殺されそうやったんで言いませんでした。

でも普段から、旦那は、「日本人というのは(※ちなみに旦那は日本人大好きです)挑戦もしてないのに諦める。これは絶対無理やと思うってすぐ言う。でもなやってみなわからんねん。俺の辞書には、“無理やと思う”なんていう言葉はない。“やってみたけど無理でした”なら許すけど、無理やと思うってなんや?」ってよく言ってるんです。


確かに旦那、やる前に諦めるってことはないんですよね。

でも私たち日本人は、ルールを守るよう育てられ、そのルールが個別の事情に合わせて曲げられるなんてことのない社会で育ってきたので、だめっていわれたら、だめっていう意味なんやって植え付けられてるんですよね。

確かにアメリカに住んでいた時も、ルールがあってないようなものである社会に衝撃を受けました。ゆったもん勝ちみたいな社会。だから旦那の言わんとすることわかるし、旦那のそういう諦めない姿勢というのは尊敬するところでもあります。


がしかし!!今日ばっかりはあなたが100%悪いでしょ?! 笑


飛行機乗れないと大問題です。大事な孫が大きな手術をするから、それに立ち会うために帰ってるのに、もう一日でもずれると立ち会えなくなります。

でもさすがに無理かな…と思いかけた18時過ぎ。


旦那から電話が。「Thank God!!!乗れた…。」


え???泣いてる???


「ほんまにほんまにほんまに奇跡が起こったんや。」


うん・・・泣いてるやん。どんな奇跡が起こったん?


「18時頃、フライトアテンダントの団体がこの飛行機に乗ろうと俺の前を通り過ぎたんや。そしたらそのひとりがマオリ人やってん!大慌てで走って行って、“ブラザー!”って話しかけて、助けてほしい!自分は孫の手術のためにこの飛行機に絶対に絶対にのらないとあかんけど、検査結果が届いてなくて乗れないかもしれないんや。って説明したんや。そしたら…


I got you, bro. Don't worry. This flight won't leave without you.

(俺がついてるよ。心配しないで。この飛行機は、君なしでは出発しないから)


って言って、他のクルーの方を向いて、

He is my cousin. We will wait for him.

(彼は僕のいとこだから。彼を待とう)

と言ってくれてん。で、まだチェックインしてない僕のスーツケースを持って行ってくれた。

今検査結果きて、乗れたんや…。なんていい人なんや…。奇跡や。感謝の気持ちがあふれすぎて涙がとまらない。」


でたーーーーー!!!!!なぜかいつも救われるマオリ人!!!!!

いやいや、まじで、マオリ人の先住民ネットワークというか、民族愛というか、強すぎて、ほんまに絶対どこにいても、どこかからマオリ人があわられて、なぜか助かる彼ら。

もう私はわらけてたけど、感動で旦那泣いてるから、笑いがこぼれへんように必死。


ほんで、カズンちゃうから!!!30秒前に出会った他人ですから!!

マオリ人、まじで仲いい人全員カズンって言うんです。最初それを知らなかった私、あの人もこの人もカズンで、またこの人もあの人もカズンで、顔おもいっきり白い白人もカズンで、もう意味不明だったんですが、よーよー聞いたら、カズンちゃうやん!!!みたいな。

でも、「あの人は本物のカズンではないやんな?」ってうっかり聞いてしまったりしたら、「カズンに本物も偽物もない!カズンはカズンや!」ってブチ切れされる。

ので、何年たっても、誰が本物のカズンかわかりません。笑


感動しまくりの旦那がこう続けました。

「ほらみてみ。無理じゃなかったやろ?!空港にいた日本人スタッフ全員、まじで全員無理やっていったで。だけど無理じゃなかったやろ?俺は子どものことであきらめるなんて絶対しない。子どもが待ってるのに諦めろなんて、それなら死を選ぶわ。子どものためなら最後まで戦うんや!」


と、手術をする孫とその母(娘)のために、自分は愛ゆえに、最後まであきらめず戦い抜いたことを熱く熱く語っていました。


「………私なら、子どもへの愛ゆえに遅刻しいひんけどな…」


って言いたくてたまらへんかったけど、まじでまじで言えない雰囲気でやめときました。


コロナ禍での海外旅行の現状を書くつもりでしたが、まだ離陸してないところで終わります。


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こんにちは。いつもブログを読んでくださりありがとうございます。 突然ですが、この度、ブログを引っ越しすることに致しました。ちょっと読みにくいことがずっとずっと気になっていて、やっとやっと新しいブログを作ることができました~!パチパチパチ~♪(あー長い道のりでした…) まだ完成ではないのですが、完成を待っていたら寿命との闘いになりそうなので、もうスタートし、あとは日々ちょこちょこ修正しながら進めてい

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