私は心理士で、仕事ではカウンセリングをしているのですが、よく「旦那は何もわかってくれない」とか「旦那とは気持ちが通じない」とか「旦那と深い話が出来ない」という相談を受けます。
状況はそれぞれ違うし、全員がそうではないのですが、ひとつに、旦那さんになんらか発達面での特性があり、それによって、「夫婦で深い話をする」とか「夫婦で感情を共有し合う」ということができなくなっていることがあります。(もちろん、奥様の特性により、それが成り立たないという男女逆のこともありますが、ここでは混乱を防ぐために旦那さんに特性があると仮定して話を続けます。)
ここでいう特性というのは何なのか?
それは、アスペルガーや自閉症スペクトラムの人によくみられるもので、「他者の気持ちや状況を想像することが苦手」という特性です。もちろん診断がついていない人もたくさんおられますが、診断がなくても、同様の特性を持っておられたら、パートナーである奥様は同じようなことで悩まれています。
その特性が具体的にどんな形で現れるかは人によって様々なんですが、根底に共通してあるのは「想像することの苦手さ」と「共感性の問題」です。
こういう相談にのっていると、そうそうそうそう!!!と異常に共感してしまう私。なぜなら、我が家の旦那さんもほんとにこれに当てはまるんです。診断はうけてませんが、「想像すること」と「共感すること」がほんとにほんとに苦手なようで、私が何か思い悩んだこととか話したりすると、ズッコーーーーという返事が返ってくる。返事がかえってきたらましな方で聞いていない。このことで何度も揉めてきました。
でもこういう旦那さんにこれまた共通しているのが、ほんと裏表のないいい人だということ。素直でまっすぐで純粋。前も言いましたが、うちの旦那さんのイメージ画像はこちらです↓

「トンガ王国の海 どこまでも続く透き通る遠浅の海」
ほんと裏表なく、深いところに何かを隠し持っていることもなく、ほんとそのまんまの人なんです。
でもそれは裏を返せば、他者もそうだと思っている。言葉ではこういってるけどほんとはしんどいんやろうな…とか、一見元気そうにしてるけどほんとは悩んでるんやろうな…とかそんなことを「想像」したり、くみとったりして、「共感」してくれることはまずありません。
でもここで大切なのは、特性のある旦那さんたちは、「わからないためにうまくできない」のであって、性格悪くてそうしてるわけではないのです。だから、そんな旦那さんたちを責めたり傷つけるのはちょっと違うわけです。
いやー、でも日々の生活を共にすると、そんな理想論ばかりでやってられない。なんでわかってくれへんねん!!なんで共感してくれへんねん!!なんでなんでなんで!!ってなるわけです。
なので、まだまだ私も模索中ですが、まず第一段階として、「想像すること」「共感すること」が難しいんだなと理解できた時、なんかストンと理解できるものがありました。
昨日、『夫がアスペルガーと思った時妻が読む本』という本を読んでいました。仕事にも私生活にも役立つのでね♪♪ そしたら旦那が覗き込んできました。
(…しまった。こんな本読んで、気悪くするかな…)と私はややドキドキ。
旦那が言いました。
「その第1章に俺の顔写真使ってくれへんかな?!はっはっはっーーー♪」
まじでトンガの海でよかった。
ほんまこういう性格いいところが憎めないんですよね。
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爆爆爆笑!ほんま言いそうやわ。しかしあなた、どこまで遠浅やねん!!ってなることもあるやろうに、ほんまいつも前向きに研究を続けておられて脱帽です。夫婦やし諦められへんし諦めたら終わりやもんな。